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ζ*'ヮ')ζ まもりあずまーかいせつ

 せっかくなので解説書いときます。



 詳しくは収納。

 とはいえ、今回は技術的には特に新しいことやってないので、製作過程については特に書く事はないです。カット割りとかカメラとかはこれまでとほとんどやってること変わってません(PrじゃなくてAEで動かしたので、微妙に動きが違いますが)。ただ、ライト・点滅するブラー・トランジション・サビ前の揺れに関してはAEのプラグインであるところのtwitchさんを使いました。ただ、まだ癖を把握しきれてないので中途半端な感じがしますが、今後もっと有効に使えるなっていきたいですね。

 というわけで、むしろ今回補足すべきなのは選曲について。最近Twitterでやたらイスラム系のポップミュージックに関するポストをしてましたが、別に唐突にイスラムミュージックに興味を持ったわけではないのです。今回の曲に関してはたまたまツベで一週間ほど前に見つけて、勢いで動画化しちゃったわけですが、ジャンルに対する全般的な興味は留学時代から持ってました。サウジアラビア人とルームシェアしてて、面白いリズムだなあとはずっと思ってたので。

 まあ、今回の曲に関しては、USロックの影響が色濃く感じられて、リズムとかはそこまで特異な感じはしないかも知れませんが、それでもエキゾチックな感覚は出ていると思います。僕が本当に聞きたいのは、アラビア的なもっと独特のリズムの曲なんですが(今回の曲はイスラムはイスラムでもトルコ)、CD屋はもちろん、つべなんかで探してもなかなか見つからないので、今後の一層の探索が必要…

 ただ、邦ロックも洋楽の影響なしに成立しえなかったわけで、その事情は中東でも同じで、独自性ばかりを求めても仕方有りません。むしろリズムや音色よりも、音楽のもう一つの要素であるリリックに注目すると、今回の曲『Mor Yazma』は非常に興味深いといえます。当コメに歌詞へのリンクを張ってますが、ここでもAメロを英語の対訳付きで引用してみます。

 Aşık oldum, kapıldım hissine // I fell in love, I'm ruled by your emotions
 İstedim babandan // I wanted (you) from your father
 Buyum ben dedim,bak hiç tükenmedim, // I said "That's me", look I'm not exhausted at all
 Düşmedim yakandan. // I didn't get off your back

 英語の段階でも情熱的な歌詞だと感じられるかもしれませんが、これを日本語に直すともっと凄いことがわかります。以下、直訳的ですが訳してみます、

 恋に落ちてしまった 君の情熱に僕は支配されてしまった
 君のお父さんから奪ってしまいたい
 僕は言うよ、「あれ僕だ!」 見てくれ、僕は全く途方にくれてなんて無いんだ
 君の背中を離さなかったんだ

 直訳の段階でもかなりクサイ歌詞ですねw あのメロディに載せてこんなことを歌ってるわけですよ。日本語はもちろん、多分英語でもここまではなかなか歌えないですよ。

 しかも、ただ情熱的なだけではなくて、ムスリム的な感覚も出ています。特に2行目。女性との接触が容易ではないイスラム圏において、女の子の父親ってのは絶対的な存在です。トルコはサウジアラビアなんかに比べると比較的戒律がゆるい国だとは思いますが、それでもキリスト教圏や日本的な価値観からみると「保守的」な国に見えるでしょう。留学中に友人になったサウジアラビア人は、「何をそんなに大げさに」というくらい情熱的にアプローチしてましたが、その感覚はまさにこの歌詞の内容とかぶるところもあると思います。

 メロディーとかリズム的には西洋文化からの借り物としての色合いが強い気はしますが、だからこそ、女性へのオープンなアプローチという一種の「禁忌」を表現することが出来るのかも知れません。そう考えると、60年代から70年代の日本(ロックが本格的に根付きだした)と似ているのかも知れません。カウンターカルチャーというと言い過ぎかもしれませんが、抵抗・解放の音楽としてのロックという側面を考えると、この「Mor Yazma」という曲は、ただのアメリカかぶれのロックというだけでは語ることができないのではないでしょうか。むしろ、ロックという音楽の根源の一端が見え隠れして、僕はこういう感覚が大好きなのです。

 もちろん、単純にトルコ語の語感も面白いです。卓球Pがラジオでかつて「歌詞も楽器の一種」的な発言をしたことがありますが、ロックという世界共通のモジュールを通じて、宗教的・地域的な違いが表現されるのは非常に興味深い。うさんくささも含めて、新鮮でいいじゃないって感じで受け取るのが、まさにロックな聞き方じゃないかなと思ったりもします。

 後、いろんなところで最近のやよいはロックだよなあという発言を見かけましたが、やよいってアイマスのキャラの中で一番エキゾチックだと個人的には思うのです。特にやよいの眼って、オレンジな所も含めて浮世離れしたところがあると思います。ひとりだけ見てるところが違うというかなんというか、どんな曲にあわせても曲に付いていけるし、かと言って簡単にはなじまない。そのアンビバレントさが、ロリっぽさと合わさることで、存在としてロックなんじゃないかなと。元々やよいって背が低くてUPが切れることが多いので使うのを敬遠してましたが、実際作ってみないとわからない魅力ってあるんだなあと感じた次第であります。

 こんな感じで、個人的にはなかなか面白い作品が作れた気がします。実際にあえてイスラムっぽさ、トルコっぽさを意識せずに技術的にはこれまで作ってきたロック系PVのノウハウをそのまま使いつつ、その一方でやよいという存在のエキゾチックでロックなイメージが際だつ動画を作れた気がします。みなさんも色んな国の音楽をツベやマイスペで探してきて、作ってみると面白いと思いますよ。

 とまあ、長々とイスラムロックとやよいについて語ってきましたが、ぶっちゃけ半分くらいは後付ですw 単純にこれまで無かったジャンルの曲で作ったら面白いだろうとおもって、息抜きがてら作ったのは否定しません。ただ、こういう即興的な動画ってのから生まれるものもないと、息が詰まっちゃうので。

 いい気分転換もできたので、次こそはいつものフィールドで勝負したいと思います。誕生祭に間に合うかはちょっと微妙ですが、次は真メインでガッツリ創りたいと思ってます。お楽しみに。

 最後に蛇足がてら補足。コメントとタグで「ζ*'ヮ')ζ<さまもりあずまー」の語感が結構好評のようですが、"sana mor yazma"なので「サナモルヤズマ」の方が発音的には正しい気がします。まあぶっちゃけどうでもいいんですが(笑)、この部分を日本語にすると「紫のヘッドスカーフ(イスラム女性がかぶってるベールみたいなやつ)を買ってあげるよ」という意味になります。この部分にも、ムスリム男性の愛の表現が見て取れるということだけは指摘しておきたいかなと思います。
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レスター伯P
イギリス在住のままひっそりと0903Pとしてデビュー。 10月に日本に凱旋帰国し、4月から京都に復帰しますた(´・ω・`) イギリス歴史・文化に関する教養講座、UKロックを中心とするPV、素人が思いつきで作る音MAD・マッシュアップ、脊髄反射で作るネタMADなどを好き勝手に作ってます。 ちなみに、リンクフリーです。 じゃんじゃん貼ってくれたまえ!

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Author:レスター伯P
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